コロタイプとは19世紀中頃にフランスで誕生した世界最古の顔料による写真製版技術で、高精細なオフセット印刷でも表現できないような滑らかで深みのある仕上がりが実現するというもの。
文化財の複製の際にこの技術を使うことが多いが、この技術を使って文部省美術展覧会の後身として、大正8年から開催された帝国美術院展覧會の図録がこちら。100点以上の作品がモノクロコロタイプ図版で掲載されている。
和綴じ本で表紙の木版画の装幀クオリティーは素晴らしい。
title:帝国美術院美術展覧會図録4冊/文部省編集
release:大正15年