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全国の手仕事を繋いでみる。NOMU UTSUWA-TO 常滑焼TO#1(常滑市/愛知)

NOMU-UTSUWA-TO

急須のまち、常滑。

常滑と言えば、急須のまちと言われるくらい器づくりの窯元さんや作家さんも急須愛がとにかく強く、クオリティーもすごく高い。そんな、急須のまちのもう一つの顔が、招き猫。陶器で出来た招き猫の産地としても有名なので、まちを歩いていると巨大な招き猫にも出会います♪

日本六古窯の一つ

日本六古窯は、古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの生産地(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の総称で、常滑もその中の1つです。

常滑焼とは

常滑焼と言えば、朱色の急須が有名です。これは原料に含まれる鉄分や陶土に混ぜ込まれる酸化鉄が赤色に発色するためなのですが、この土が耐水性に長けていて、水を吸わないので、急須に最適と言われています。基本は釉薬を使わないようです。

飲む器(憲児陶苑 / 常滑焼)

伝統が残る常滑焼の中で、若い作家さんが固定概念に捉われない新しい試みをされているとのことで、伺ったのが、憲児陶苑さん。

何色もの土を練り込んで木目のような独特のマーブル模様を陶肌に現し、釉薬を使わないのが特徴です。また、デザイン面もカラフルなカラー展開で水玉模様やラインなどカワイイ器を沢山作られています! 急須は更に水風船のような丸い形になっていてこれまたカワイイ!

しかも、ただカワイイだけではなくて、この急須は茶葉をせき止める部分の目が細かい!ので、茶葉の細かい深蒸し茶までバッチリ対応しています!というマニアックな話笑
元々、急須や湯呑を中心に茶器の制作をされていたということで、詳しい理由が分かりました。

創業がタイル流しの制作をされていたということもあり、工房への道中にはタイルが貼られてたりもします。作業用のレトロなカーゴがさりげなく置いてあったりするのを横目でみながら、工房の中に入ると、練り込みを終えた土づくりのモノがたくさん並んでいるものを見ることができました。こうやって手仕事は出来ていくんだなということを感じながら、焼き物も生き物だし、その個性は作り手さんそのものを表しているなという感じもすごく伝わってきまし

飲む器(村田益規 / 常滑焼)

お世話になっている美濃焼の方の繋がりでご紹介頂いた問屋さんと一緒に急須作家さんの元を巡ることになる。まず訪れたのが、急須作家の村田益規さん。お会いして少しお話を聞いただけでも急須愛が強いことはひしひしと伝わってきまして、話も面白い!
新しいことへのチャレンジを止めずに色々な急須の形を作られていて、工房の中が急須のエンターテイメント空間になっていて、ワクワクが止まりません。

こんなものがあったらいいな!素敵だな!と常識を疑いながら覆しながら急須の未来・お茶の未来について考えられています。

お茶屋さんからのファンも多いという理由が分かりますね♪

飲む器(昭龍窯 / 常滑焼)

続いては、急須へのこだわりや愛情が強く、形や大きさやデザインにもこだわっていて機能美とデザイン美を追求している昭龍窯さんへ。

世代への受け継ぎも出来ていて、海外マーケットのニーズに合わせた商品開発も進められていたりと、急須のクオリティーがとにかく高い。

常滑焼の急須は酸化鉄を多く含む赤土で作るため、使用時にお茶のタンニンに反応し、苦味を取り、まろやかに頂けるとそうです。なので、茶漉しもセラメッシュという目の細かな常滑ならではの茶漉しも、ステンレスとかでなく陶器で作られているのも特徴なんです。

実演も見せて頂けたりと急須の話は尽きることがないですね♪

飲む器(石龍陶苑 / 常滑焼)

続いては、平たい急須を始めに作られたと言われている高い技術力のある石龍陶苑さんへ。

急須と言えば、丸くてという常識を覆して、お茶の葉が良く開き、旨味を抽出する絶妙な横幅まで広げた急須を作られています。高さを抑えたデザインの中にも茶漉し部分にも常滑ならではの目の細かな陶器のセラメッシュが使われているというこだわり用です。どう取り付けられるのか、そんな疑問も感じてしまうぐらいのすごい技術力は、若くして伝統工芸士を受けられたからこその匠の技何だということが感じ取れます。

また、海も目の前ということで、海藻を土に混ぜた独特な自然デザインの急須も作られています。その土地の空気感を感じ取れる独特で素敵な急須から感じ取れるメッセージがひしひしと伝わってきました。

常滑の方々の急須愛を感じながら、どの飲みモノと組合せていくか次回#2へ続く