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全国の手仕事を繋いでみる。NOMU UTSUWA-TO 波佐見焼TO#2(波佐見町/長崎)

NOMU-UTSUWA-TO

飲む器(アトリエビスク / 波佐見焼)

堀江さんがご紹介したいと繋いで頂いた方が、アトリエビスクの太田さん。轆轤の名人と呼ばれていた無形文化財保有者の中村平三さんの最後の弟子で、長崎県初の一級技能士(陶磁器製造・手ロクロ成型作業)と女性初の伝統工芸士(波佐見焼・成型部門)も保有されているとのことで、とにかく形が美しく技術力の高さが抜群です。

生地職人をうたっていることもあり、オーダーの数だけ手仕事で作る必要があり技術が欠かせないということで、太田さんの作品をみると仕事の丁寧さと器に込める想いが本当に感じ取れる素敵な器づくりをされています。

波佐見焼の生地づくり

磁器のイメージと言えば白色が浮かぶと思います。磁器の発祥地有田、茶碗や食器類の磁器国内トップクラスのシェアを誇る波佐見焼などの原料の多くは、天草半島で採れる天草陶石という原料を使われています。
実はこの天草陶石は国内シェア8割を誇るんです。鉄分の含有量が少ない為、白く絵付けが映え、最上級の品質と言われ、陶工から愛されています。

磁器は何となくこの石を調達し陶工が加工するんだろうなと思いますが、実際はそうではなく、陶土屋さんという陶工に上質な土状の生地として渡す方々がいるんです。今回、堀江陶器さんとのお付き合いが深い香田陶土さんの工場をご案内して頂くことに。
目の前のロケーションは自然あふれる素敵な環境が広がっています。

同じ天草陶石でも元々白い石というのはかなり希少で、基本は何種類もの石を用途ごとにミックスさせたりしながら生地にされているそうですが、この石から土状にするまでの工程の多さに驚かされます。 今回は少しのご紹介にはなりますが、チャップリンのモダン・タイムスに出てくるような大きなメカの歯車式の機械で粉砕したりとスケールもとにかくすごいです。

陶石から作られる生地は全部で通常4種類。特上、撰り上、撰り中、撰り下と呼ばれるそうです。中でも、特上は別格ということで、その理由を聞いてみると、工程が全く異なるという。元々白い石を使うということで、石そのもの自体がまず希少性があり、しかもそこから手で砕くこともしたりとより白い石を厳選して生地にしていくということで、当然ながら手間暇もかかり、結果、希少性と工程も増加しているということで、金額も高くなってしまうので、この生地を使う方は必然的に人間国宝のような方々多くなるんだとか。

実際に出来上がった生地はこんな感じになるんです。完成した際には見た目の違いが分からないぐらい同じ白い磁器ですが、実は生地の時点での色の差がこんなにあるので、そこを人間国宝の方などはこだわるんです。こういう方々がいて、陶工さんがいて、素晴らしい磁器が出来上がっているんですね♪

お茶農家さん

こだわりのお茶農家さんがいらっしゃるということでご紹介を頂きご訪問。今回は少しだけのご紹介になりますが、1人目は、波佐見焼の中尾山の隣町にある鬼木棚田で緑茶を作られている原田製茶さん。中尾山から棚田をくねくねとあがっていくとお茶畑も見えてきて、その一番高台に原田製茶さんが構えていますが、何と日本茶award2021プラチナ賞を受賞されていまして、めちゃくちゃ美味しいです!
すごい方が近くにいらっしゃったんだなと。

二人目は、隣接する嬉野市にある有機栽培をされている、きたの茶園さん。お茶の盛んな嬉野で完全有機栽培にこだわりお茶を追求されていて、お茶愛溢れるお話を沢山伺えました。お茶室も作られたり、遊び心あるハンモックもあったりもしますが、ピエール・エルメともコラボされていたりとすごい方々がこんなに近くにいたんだなとホントいつも動くと色々な出会いや発見があります。

HIROPPA

最近マルヒロさんが手がけられて話題になっている公園にも立ち寄り。
波佐見焼をもっとより多くの人に知ってもらいたいと色々な業界の方々とも取り組まれていて、このような新しいプロジェクトもどんどん立ち上げられていたりと、プロデュース的に動いたり商社的に動いたりとすごく素敵な企業だなと改めて思いました。

色々な方々と出会えたので、次回は飲む器と飲みモノのペアリングをカタチに。